ブドウの栽培方法の中でも厳格な栽培方法に入るといわれているビオロジックとはどのような方法のことなのでしょうか?自然派ワイン造りの手法のひとつのビオロジックについて探ってみましょう。

ビオロジックとは?

世界的な自然派ワインブームの到来で、自然派農法にも注目が集まるようになりました。
その中でも特にブドウの栽培方法に関して「化学物質の使用」にフォーカスしているのがビオロジックです。
平たくいうと、ビオロジックは完全無農薬・化学肥料不使用ということになります。
農薬や化学肥料を使用していない土壌と、栽培方法にこだわったものがビオワインと呼ばれますので、自然派ワインの一部が、イメージとしてここに分類されるといえるかもしれません。

ビオロジック農法とは?

ビオロジック農法は、いわゆる「有機農法」のことです。
鶏糞や羊糞などの有機肥料を使用することが前提とされています。
EUでは、有機肥料を使用する場合もEUで認証されたもの以外使うことができません。
また、遺伝子組み換えのものや放射線処理も禁止されています。
そうなると、害虫が寄り付きにくくするために使用できる物質自体が、非常に限られてくることが容易に想像していただけるかと思います。
ちなみに、病害虫予防の天敵昆虫などの生物除去は認められています。
例えば、ベト病予防に効果があるとされる硫酸銅と石灰を混合した「ボルドー液」などがそれに当たります。
また日本では、虫のフェロモン作用を利用しておびき寄せ、ポットに落ちるような形などで、害虫駆除するようなタイプ(=天敵昆虫)は農薬として登録・分類されています。
先進国はヨーロッパなので、空輸しなければならず、やはりこれも安全である分、導入すると非常に高額になります。

話が逸れましたが、有機農法では、長らく醸造に関する規定はありませんでした。
2012年収穫分のブドウから、EUのオーガニックワインに関する新規定で、亜硫酸塩の使用量について通常のワインより下回っていなければならない規定が発表されています。

※Standing Committee on organic farming(SCOF:有機農法に関する常任委員会)
EU圏内で生産されるワインのラベルに「オーガニックワイン」の言葉を記載できる新基準を認可した。
農薬を使っても、醸造技術やその土地にあった栽培によっては美味しいワインを造ることができると話す生産者も居ることは事実で、非常に悩ましい状況ではあります。
実際にワインを飲んでみてとても美味しかったのでラベルを見てみると、有機栽培だったという流れがやはり自然で、消費する側の私たちにとっては、ワインが美味しく健康的なことは十分喜ばしいことではないでしょうか。